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Asger Juel Larsen Interview for FAKE TOKYO.com

2011 - 12 - 13



 

9月に行われたSS12ロンドンファッションウィークにて、アメリカンバイカーズ、ホラーフィルム、ボクシングなどマスキュリンなカルチャーをコラージュし、ゴス・パンクなムードに仕上げ、今を生きろというメッセージを込めた「We Live」コレクションを発表し大成功を収めたAsger Juel Larsen。

 

今年ロンドンカレッジオブファッションの大学院課程を修了したばかりのまだフレッシュなデザイナーだが、在学中からコンスタントにコレクションを発表し、プレスやスタイリストからも評価を得ているAsger。

2月に発表されAW11コレクションとなった彼の卒業コレクションでは、アメリカを擬人化したシンボルである「Uncle Sam」をテーマに、自身のアポカリスティックな美学に基づき19世紀のアメリカを現代に蘇らせたスペクタクルなショーを見せた。

 

ロンドンの若手メンズファッションシーンを牽引する存在になりつつあるAsgerに、インタビューを行った。

 

 

ーAsger、先月ロンドンファションウィークで発表したSS12コレクションはすごく良かったよ!ショーを大成功で終えて、今はどんな気分?

 

最高の気分だよ。ショーはすごくうまくいったよ。共に準備をしてくれた全ての人にありがとうって伝えたい。特にずっとサポートしてくれていて最高のスタイリストでもあるPaul Joyceにはすごく感謝してるよ。

 

ーなぜ、どのようにしてファッションに興味を持つようになって、メンズウェアデザイナーになろうって決めたの?

 

いつだったか正確には覚えていないけれど、今思うにいつもファッションは心のどこかにあったね。僕の母によると、3歳くらいのときにはもう友達が幼稚園で着ていたものは着たくないって言い始めていたらしいよ。僕が覚えている限りでは、家族のお母さん達が手を使って作ることができるものには常にインスパイアされて興味を持っていたね。僕の母、祖母そして祖母のお母さんは皆、ニットの手編みやクロシェ編み、織物がすごくうまかったっていうことは、間違いなく大きなクリエイティブの要素だったね。僕は様々なテクニックを習って、そこから自分自身で実験し始めたんだ。そうしてデンマークのファッションスクールに受かって、本当にファッションデザイナーになろうっていう勇気が出たんだ。

 

ー自身の美学やシグネチャースタイルは何だと思う?Asgerのコレクションからは多くの違った影響を感じることができるけれど、そういったインスピレーションはどこからやってくるの?

 

想像力豊かであること、流行には左右されないことが大事だと僕は考えているね。それ以上のことは僕の作品を見て感じてくれたらって思っているよ。間違いなく僕のスタイルはダークなカーニバルだけど、必ずユーモアを込めているよ。

 

ー今回のAW11コレクションは「Uncle Sam」というタイトルで、Asgerらしいアポカリプティックなテイストでアメリカの歴史や文化を現代化したものになっているよね。このコレクションについてもう少し詳しく教えてくれる?

 

今回のテーマは子供の頃夢中になったことのひとつなんだ。僕は1860年代のユートピア的な現代生活への理想と文化の衝突に啓発されたんだ。この「Uncle Sam」コレクションはこのクラッシュを具現化して、「ワイルド」で土臭いけど楽しみに溢れたアメリカの時代を、戦争の連邦的、ユニフォーミィティと共に描いたんだ。このコレクションは現代的なテイストで、ゴシック、メカニカル、インダストリアルなバックボーンがミックスされているんだ。

 

ー僕はいつもAsgerのコレクションから力強いマスキュリニティを感じていて、伝統的なマスキュリニティやインダストリアル、バイカーズ、ゴシック、パンクなどマスキュリンなカルチャーをレファレンスとしながらも、同時にすごくモダンで、繊細で、ロマンティックでもあると思うんだ。Asgerはどのようなマスキュリニティ観を持っているの?

 

僕が思うには、脆さという面が常にあるものだと思う。僕はその強さと弱さのコントラストが好きなんだ。あるものの乱暴でメカニックで原始的でさえある側面と、何かロマンチックでイノセントな要素をミックスすることで、それが実現できると思う。

 

ー僕はAsger自身のスタイルも大好きなんだけど、いつもどんなものを着ているの?

 

ありがとう。以前はもっとハイエンドなものを着ていたけれど、今は自分の服とヴィンテージレザージャケットがほとんどだね。

 

ー大好きなファッションデザイナーは誰かいる?

 

革命的なマテリアル使いをしていたPaco Rabanneだね。

 

ーSS12のショーではひとつウィメンズのルックもあったし、ディフュージョンラインのAJLはユニセックス的なコレクションになっているけれど、将来メンズだけではなくもっとウィメンズウェアもしていきたいって思う?

 

うん、もちろんそう思うよ。Candyにも入荷する予定の新しいディフュージョンライン、AJL BY ASGER JUEL LARSENはユニセックスで、シーズンレスで楽しめて、より手頃な価格帯のプリントを中心にしたラインだよ。

 

ーCandyが日本で最初のAsgerの取扱店になるね!Candyや日本の印象は何かある?あと日本のカスタマーに一言ください。

 

Candyは多くのレーベルをうまくミックスしている素晴らしいショップだね。取り扱ってもらえてすごく嬉しいよ。m-floのVerbalが僕のSS11のオレンジボンバージャケットとサングラスを着てくれているのを見たときは本当にハッピーだったし、彼みたいに日本のキッズ達はスーパークールだと思うよ。

 

 

Asger Juel Larsen (アスガー・ジュエル・ラーセン)

ロンドンを拠点として活動するファッションデザイナー。

デンマーク出身の彼はロンドンカレッジオブファッションにてメンズウェアを専攻し、2009年に主席で卒業。在学中にはJohn RichmondやBurberry Prorsumにてインターンシップも経験。その後同大学の大学院課程に進学し、今年2月にAW11コレクションとなる「Uncle Sam」を卒業ショーとロンドンファッションウィーク期間中のVFS Ones to Watch Menの一員として発表、多くのプレスから注目を浴びる。また9月に行われたロンドンファッションウィークではSS12コレクション「We Live」を発表した。

http://asgerjuellarsen.com/

http://asgerjuellarsen.blogspot.com/

 

 

2011-12A/W 「Uncle Sam」








 

2012S/S 「We Live」













Interview by Yasuyuki Asano (changefashion.net)
 

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